ショッピングカートサービスに「BASE(ベイス)」を推奨する理由|ワードプレスでECサイトの作り方 ②

ショッピングカートサービスに「BASE(ベイス)」を推奨する理由

かなり以前になりますが、個人的に月額固定費が必要なカートサービスを利用した経験があります。

使い勝手は良く商品や送料の設定も比較的簡単で、かつ販売手数料も低かったので一定の結果が出ました。

今回も同カートの再導入も考えましたが、今回はあくまで「一定の売り上げが立つまでは費用をかけない」というポリシーがあり、今回は取り急ぎ無料開設が可能なショッピングカートを利用しようと考えました。

 ベイスには有料プランもあります 

・有料プランでは月々の固定費を支払う事で販売ごとの手数料を大幅に抑える事が可能です。一定の売上が達成できた運営者の方は有料プランの方が利益率アップに繋がると思いますが、本トピックはあくまで完全なスタートアップを想定して「無料プラン」で解説しています。



初期費用が無料のショッピングカートを幾つかピックアップしましたが、以下の理由から「BASE(ベイス)」の「無料プラン」を選択するに至ったのです。

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1.各種クレジットカード決済の導入が簡単にできる
独自でネットショップを開設するにあたって、クレジットカード決済の導入は必須条件です。

これまで大手ECモールでの販売しか経験のない方は承知していないかも知れませんが、独自サイトでクレジットカードの決済サービスを導入する際は個々での申請が必要。

審査が厳しい場合もあり販売実績のないショップであれば審査自体が通らない事もある様です。「BASE」の場合、運営者情報をきちんと登録すればボタン一つで各種カードの決済が利用可能です。

2.一部の運営者情報を匿名にできる
ネットショップを運営するにあたっては法的に「特定商取引法に基づく表記」というページを作成し、運営者情報をユーザーに開示する必要があります。

しかしBASEの場合、運営者氏名こそ記載する必要はありますが、電話番号・住所に関して希望すればBASEの電話番号・所在地の情報で代用する事が可能です。

ユーザーからの開示請求があれば教える必要がありますが、平時に個人(店舗)情報の露出が避けられれば、ボットによるスパム行為や不要な電話対応に悩まされる事も少ないはずです。


3.ヤマト運輸による全国一律送料設定
BASEはヤマト運輸と提携していて、各サイズ(ネコポス~200サイズ)ごとに全国一律料金で発送出来ます。

送料自体も安価で、地方だと送料面で勝負しにくいショップの強みとなる。

これが本トピックのタイトル「地方でネットショップを開業するなら…」の「地方」部分の理由です。

送料設定は個人運営のネットショップ成功のカギの一つとも言える部分。地方で開業する限り送料の壁からは逃れられないですが、そんな中でも出来るだけユーザーの負担を和らげる施策は必要です。

ネコポスに関しては事前に契約していないと個人発送を受け付けていない場合もあり、契約していても厚さ2.5㎝という契約が多い中、BASE発送だと3.0㎝までOKです。

発送手続きに関してもBASEから送り状を印刷し、ファミリーマート(サイズ制限あり)ないしヤマト営業所にてスマホからQRコードを読み込ませ、とても簡単に発送処理が完了。(ネコポス以外の発送なら、+80円で集荷も受け付けています)

全ての配送サイズに追跡サービス / 紛失・破損に対する補償が付帯されているのも魅力の一つです。

他にも「送料詳細設定App」と併用すれば「○○円以上で送料無料」や「購入商品をまとめて高い方の送料を適用」「個別に設定されている送料をそれぞれ加算」「配送地域別で送料を設定」などバラエティーに富んだ設定も可能です。

《参考》ヤマト宅急便送料
※左の赤字がベイス送料 / 右二つはヤマト運輸の通常送料
※国内配送のみ / クール便は非対応 ※以下の価格は2023年10月時点のものです

サイズ ヤマトかんたん発送
(BASE / 全国一律)
東京 – 大阪
(ヤマト通常)
北海道 – 沖縄
(ヤマト通常)
ネコポス 290
宅急便コンパクト 550 780 1,270
60サイズ 940 1,060 2,340
80サイズ 1,190 1,350 2,950
100サイズ 1,510 1,650 3,590
120サイズ 1,820 1,970 4,240
140サイズ 2,170 2,310 4,910
160サイズ 2,500 2,630 5,560
180サイズ 3,050 3,730 7,430
200サイズ 3,710 4,390 8,200
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BASEを利用する際のデメリットと注意点

前項ではBASEにてECサイトを運営するメリットを紹介しましたが、良い点ばかりではありません。以下に私が感じたデメリットと注意点を記載します。

1.商品のカラーやサイズのバリエーション設定が面倒
商品を登録する際、取り扱う商品にもよりますが例えばTシャツを販売したい場合、サイズごとにプルダウンメニューで選択できるように設定するのが一般的で、BASEにもその機能は備わっています。

ですが、プルダウンメニューは商品ページごとに一つずつしかありません。「カラー別」「サイズ別」等とプルダウンメニューを分ける事が出来ない訳です。

販売するTシャツの色が1種類の場合は単純にプルダウンに「S」「M」「L」「XL」と設定すればOKですが、これにカラーバリエーションが加わると「赤S」「赤M」「赤L」「青S」「青M」…などカラーとサイズごとに一つのプルダウンメニュー設定を駆使するか、カラー別に商品ページを作成する必要があります(一つの商品ページでカラー・サイズまで選択させる場合、カラーやサイズバリエが幅広いと一つのプルダウンに膨大な選択肢を盛り込む必要がある為、購入者のストレスや商品選択ミスが起こらない様に配慮も必要)。

また一つの商品ページでは一つの価格しか設定できないため、例えば同一商品で「Sサイズは○○円」だけど「Mサイズは××円」と価格が異なる場合、別々に商品ページを作成する必要があります。


2.出店スタイルごとに個性を出す為には工夫が必要
ベイスにはアパレル系やアクセサリー・雑貨系などを含め幅広いジャンルに適した無料(一部に有料もあり)のテンプレートが多数準備されており、いずれもサイト作成の経験が浅くても比較的容易にサイトの構築が可能です。

ですが、やはり始めから準備されたテンプレートに自社サイトをはめ込んで作成していくと(楽ですが)デザイン面で何かしらの制約を受ける気がするのも事実。

細かなサイトデザインの変更を施すなら、HTMLやCSS等のサイト作成言語やJavaScriptなどプログラミング言語の知識も必要となる様です。

そこで私は、普段から使い慣れたサイト作成ツール「ワードプレス(無料)」を使用してフロントサイト(つまり実際にお客様が目にする「店舗」サイト)を作成、ベイスをカート / レジとして利用する事にしました。一見するとややこしいスタイルですが、私なりにやり易い作成方法です。

次のページでは、ワードプレスを店舗の入り口として使用する理由と方法について解説していきます。





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