個人でネットショップを起業するメリット|ワードプレスでECサイトの作り方 ①
個人でネットショップを起業するメリット
まず「ネット販売ならアマゾンや楽天みたいなEC(= Electric Commerce = 電子商取引 = ネットショップ)を利用した方が売れるんじゃないの?」と言われる方も多い事でしょう。
結論から言うと「その通り」です。
ですが、当サイトに訪れた方の中には大手ECモールに出店して「売れるには売れるが、諸経費とのバランスが悪く利益率が低い」「競合との価格競争ができない」「地方からの発送になるので送料面で他社との勝負ができない」等の理由から撤退した、と言う方もいるかと思います。
筆者はこれまで、実店舗を持つ小売店でアマゾン・楽天での出品を5年程「お手伝い」した経験があります。ここで出店を「担当」ではなく「お手伝い」と記したのは、私自身は商品画像の撮影や加工・出品手続き(掲載)を代行しただけで、商品の提案や価格・見せ方・広告その他の運用面については口出しできる立場に無かったからです。
商品自体は既製品で一般的なもの。価格も一般小売価格に沿ったものでセット版売や販売手法などの提案も出来なかった為か競合他社にも勝てず、売り上げに中々結び付かない状態だった事を覚えています。
大手ECモールにて販売を行うにあたり、資本が潤沢・商品の利益率が高くニーズのある商品を多数揃えられるなら、薄利でもダンピング競争に対抗する事は出来ると思います。
また、海外から安い卸値で大量に商材を仕入れネット販売する方法もあります。ですが、例えばそれが家電関係だったりすると日本の安全基準(技適やPSEなど)を満たしておらず、後に販売停止に…なんて話も聞きます。
事実、筆者も安い輸入家電を購入した際に日本の安全認証マークが無い事に気付き、返品した経験も。(後にこの商品や業者はサイトから消えていました)
この辺りの商売は現状リスキーに感じていますので、後々精査して勝算があれば参戦・紹介しようかと思います。
この他、希少性やオリジナル性が高く且つ一定のニーズのある商品を扱うなら高価でも販売競争に勝算も見えてきます。ですが扱うのが一般的な商品でECモール上での競合も多ければ、独自サイトの構築も視野に入れるべきでしょう。
私は現在、独立して小売店を運営しながら店舗商品を取り扱った独自ECサイト運営も展開しています。これから私が紹介するお話は、大手ECモールに頼らずとも独自サイトで安定した売上を確保する事を目標とした私の施策で、実践して現在も結果を出し続けている内容です。あくまで私の忘備録ではありますが、これから独自でECサイトの構築を考えている方の一助になればと思います。
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独自サイトの構築に必要なツール
これまで独自サイトを構築した経験のない方からすれば、自社の商品以外に何を用意する必要があるのか、分からない事も多いかも知れません。
お金をかければ色々と手間を省き、大手ECモールにも負けないデザインも構築しやすくはなりますが、最初から大きく費用をかける必要はありません。「完全に無料」で始める事は厳しいですが、限りなく費用を抑える事は努力次第で可能です。以下に最小限必要な機材とツールを紹介します。
●パソコン(デスクトップ推奨だがノートでも可)
●ネット環境(光回線推奨)
●レンタルサーバーとの契約(数百円~約1,500円/月程度で契約可能)
●独自ドメイン取得(数百円~約1,500円/年程度で契約可能)
●カメラ(スマホでも可)
●画像編集ソフト(PC用フリーソフトorスマホでも可)
●イラスト編集ソフト(PC用フリーソフトorスマホでも可)
●ショッピングカートサービスとの契約(無料で使えるBASEを推奨)
●ネットショップ構築サービス(無料で使えるワードプレスを推奨)
●ネット広告の契約(ヤフーやグーグルのサービスを利用)
ここまでを見て「へっ!?…意外にお金がかかるなぁ‥」「準備する物が多すぎる」と感じた方もいらっしゃるかも知れません。パソコンは既にお持ちの方も多いと思いますし、決して高機能な物が必要な訳ではありません。パソコンを持っているならネット回線も既に契約なさっている事でしょう。
カメラは商品撮影に必要ですが、スマホで十分、画像加工もある程度は専用のPCアプリで無くても大丈夫だと思います(イラスト編集もスマホのアプリで代用できる物もあるでしょう)。
新たに準備するものは「レンタルサーバーとの契約」「独自ドメインの取得」ですが、こちらも合わせて年間1万~15,000円程度で納める事が可能です。
前述のネットショップ構築サービス「ワードプレス」は完全無料での利用も可能ですし、「ショッピングカートサービスとの契約」も、導入は完全無料(商品が売れた時にのみ手数料が発生)で利用が可能なものもありますので、トータルで考えれば大手ECモールと比較してもコストは大幅に節約できます。
また、ヤフーやグーグルへの広告出稿に関しての費用は、どれぐらいの集客を目標に立てるかで変動します(これについては後述します)。
今回、新たにネットショップを立ち上げる際にキモとなるのは「ショッピングカートサービスとの契約」と「ネットショップ構築サービスの導入(ワードプレス)」の2つです。
次項では、そのショッピングカートサービスに「BASE(ベイス)」を推奨する理由について述べていきます。
▲▲▲ BASE(ベイス) 公式サイト ▲▲▲
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