大手ECモールの商品は、実は安くない!?|ワードプレスでECサイトの作り方 ⑦

大手ECモールの商品は、実は安くない!?

独自サイトで販売する商品が大手ECモールでも取り扱いのある商品だった場合、その価格設定は気になる所です。

例えばアマゾンの場合、自社が販売・発送する商品の時は価格・送料どちらも太刀打ちできませんが、マーケットプレイス商品(アマゾン以外の業者が出品した商品)との競合であれば、商品によっては対抗できる場合があります。

アマゾンを含め楽天やその他の大手ECモールにも言える事ですが、商品の露出割合(ユーザーの目に留まる割合)は高くとも販売者が負担する手数料も大きい。

こういった販売業者が利益を得るには複数のセット販売を行ったり販売価格に送料を上乗せして名目上は送料無料にするなど色々と工夫を重ねている様です。

もちろん、薄利でも乗り切れる資本の大きい販売業者や、卸元や海外から低価格の商品を輸入して販売している利益率の高い業者なら十分乗り切れるはずですが、この高い手数料に疲弊して多くのショップが撤退しているのも事実です。

中には、大手ECモールに出店(出品)しながら自社ECサイトを別に立ち上げ、徐々に自社サイトへ誘導しようと考える方もいるかも知れません。

ですが、これら大手は自社サイトへの誘導を禁止しています。

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例えば注文やサンクスメール・質問のやり取りも全てモールのサーバーを介してしか行えないですし、この中に自社サイトを宣伝する文言やリンクの貼り付けなども全てチェックされています。

もちろん、販売ページからの告知も出来ません。

これは売りやすい場所を提供して利益を得ているモール側としては当然の処置ですが、これらモールから脱退した時にユーザーを誘導する事が出来ない運営者サイドからすると、大きな痛手です。

こういったリスクを回避する為に大手ECモールで出店と自社ECサイトを並行して運営(もちろん自社サイトへの誘導はNGです)し、売れ行きと利益のバランスを見ながら今後の指標(両サイト続行か一方を閉店するか)を決めるのも有効かと思います。

ですがその間もかかる運用コスト(複数のサイト運営に掛かる時間的・金額的費用)を覚悟しなければなりません。

自社ECサイトの運営のみなら、大手に支払う高いシステム利用料・手数料を支払う必要が無い分、色々なサービスにコストをかける事が出来ます。

こういった理由からも、独自ECサイトでも適切なコストのコントロールを行い、独自のイベントや顧客へ対するSNS / メルマガを活用した顧客の囲い込み等を行う事で、大手ECモールとの競争手段として価格や送料を極端に下げなくとも対抗できうる可能性を秘めていると言えるでしょう。



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