ネット検索広告の活用について|ワードプレスでECサイトの作り方 ⑧
ネット検索広告の活用について
独自ECサイトの運営において、少なくとも最初の内はヤフーないしグーグル等への広告出稿は不可欠です。
サイト作成の経験がある方はご存じかとは思いますが、サイト作成後グーグルに申請しすぐにインデックス(認知)されたとしても、最初の3~6か月程度何のアクセスも無いなんてざらにある話です。
SEO対策ができる業者に依頼してアクセスアップを狙う手段もありますが、優秀なSEO対策業者はいくら費用がかかるかも分かりません。
そこで予算に限りのあるサイト運営者なら、ヤフーやグーグルの検索広告を利用して自前で運用するという手もあります。
ネット検索広告はサイト運営者がヤフーやグーグルにキーワードを入稿し、そのキーワードを含んだ検索をしたユーザーの検索結果ページの上部ないし下部の目立つ箇所に「スポンサー」として自社のサイトが表示されるサービス。
当然の事ですが、それぞれの検索結果のみに表示されます。ヤフー広告に出稿してグーグル検索に表示されたり、その逆もありませんので悪しからず。
筆者はヤフーの検索広告を利用している為、今回はヤフーの場合を例に解説していきます(ヤフー広告に絞った理由については後述)。
キーワードは例えば販売する商品がスマホのカバーであれば「スマホ カバー 白」「iphone15 ケース かわいい」等、キーワードを単語ごとに区切って入稿し、このキーワードを含んだ検索を行ったユーザーの検索結果に自社サイトが表示される仕組みです。
広告出稿にかかる金額は入札制で、同様のキーワードで入稿したサイト運営者が多ければ単価は上がります(1ページ目上部表示に必要な入札単価は管理画面で確認できます)。
単価が高い広告に低い入札額を設定しても検索結果に表示される事はありますが、2ページ目以降だったりタイミングにより表示されない事も。
そのため入札額の振り幅は1クリックにつき1円~数百円と広いですが、検索広告は自社サイトがクリックされた時点で初めて課金される仕組みです。
検索結果に表示されただけでは1円もかかりません。
また、予め広告費用の上限を決めておく事も可能ですので、思わぬ出費を抑える事も出来ます。
検索広告にかかる総合的なコストは、入稿するキーワードにより上下する事を認識しておいて下さい。
筆者の場合、今回は販売する商品名やジャンル・地域名などを絡めたキーワードを設定。
あまり競合の無いところを狙い、入札単価が2円~20円という低い入札単価でも検索結果1ページ目にサイトが表示されるものを中心に20個程のキーワードを入稿しました。
ここで間違えないで欲しいのですが、入札単価が低いキーワードという事は検索される事自体が少ないキーワードか、競合するサイトが少ない(穴場か競合サイトが狙っていない)キーワードという事です。
入札単価が低くともこちらが欲するユーザーにはきちんと自社サイトを表示させるというキーワード選定は、プロのSEO対策業者でも難しいところではあります。
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ご自身で広告運営を続けていき費用対効果の高いキーワードを見極め、入札単価を上下させる事でコストに見合う対応をする事が望ましいと言えます。
ただ、広告を出す事で例え作成して間もないサイトであっても多かれ少なかれネットユーザーが訪れてくれること自体は間違いない話です。
これが商品購入に結びつかない場合は商品の価格設定や見せ方等を見直す絶好の機会になりますし、多く検索される商品ならその商品に付随するサービスを強化する等、販売手段を考える良い指標にもなります。
筆者もサイト作成後すぐに広告を出稿、最初の一か月間あたりのインプレッション(検索結果に表示された回数)は2万回を超え、その内サイトのクリックは1,000回を超えました。
すぐに大きな売上に繋がった訳では無かったのですが、検索状況を分析し、サイト設計を見直す事で着実に売り上げを伸ばしています。
補足ですが、各検索エンジンの利用者比率は「ヤフー:30%・グーグル:70%」で、性別・年齢層は「ヤフー:40代以上の女性ユーザーが多い / グーグル:10~70代の男女共に多い」という調査結果もあります。
先ほども述べた「現在はヤフー広告のみに出稿している」訳は、筆者が販売する商品が主に「20~60代ぐらいの女性もしくはご家族」をターゲットにした物である為です。
少ない予算でネット広告の割り振りを考えた結果、より幅広いユーザー層をターゲットとしたグーグル広告を後回しにしました。
また、これまでもヤフー広告を利用した経験もあり一定の結果を出していた事も理由の一つです。
今後はヤフー広告の利用を続けながら、折を見てグーグル広告も併用して更なる販路拡大を目指していく予定です。
グーグル広告を利用開始した際には、その結果を皆様にシェアしたく思っています。
また、広告出稿を含め自社サイトの検索率を上げるなら「グーグル・アナリティクス」「グーグル・サーチコンソール」(共に無料)の導入は必須です。
これらのアプリを導入する事で自社サイトへのユーザーの流入経路・流入数・キーワードなど様々な事が分かります。
これらのアプリで得た結果を分析・自社サイトの構成見直し等を行い、広告出稿と併用してする事で更なる販売促進へと繋げる事が可能となります。
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「グーグル・アナリティクス」「グーグル・サーチコンソール」の導入・使用方法については折を見て解説したいと思いますが、これについて解説しているサイトも無数にありますので、一度検索してみては如何でしょうか。